『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
突然のことに、瞬きもできない私と、
目を開いたままの陸渡。
陸渡の瞳の中に、私の瞳が映っているのが、はっきりとわかる距離で・・。
ちょ、ちょっと何が起こってるの?
すっかり固まった私は、
身じろぐことも忘れてしまった。
わあ~、すごっ!
おっきい目。
まつげ、長!
しかも、くっきり二重だ~。
不覚にも、陸渡の瞳の観察をしてしまう。
だって、こんな近距離で、他人の目なんて見たことなかったし。