『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
「えっと・・ごめんね。
七海が悩んでたから、私・・」
俺が不機嫌な声を出したのを気にして、
花音が伺うように俺を見上げた。
「大丈夫。花音は、友達思いだもんな。
けど・・、
後で二人きりになろうな」
花音の耳に囁くと、花音はぽっと頬を赤らめた。
・・やっぱかわいいよな、こういうとこ。
それに比べて、こいつらは・・・。
俺は、隣で一触即発の状態で火花を散らしている
二人を眺める。