『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』

「だ、だいじょぶ・・」


はぁはぁと、苦しそうな花音は、

息を整えると、私に抱きついてきた。

我慢していたのか、ぽろぽろ涙のおまけつきで。


「ごめんね、七海~。

私、足手まといになって」


「何言ってんの。

悪いのは花音じゃないでしょ!」



そう、悪いのはすべてあの陸渡だよ!

今度会ったら、叩きのめしてやるんだから!


< 30 / 404 >

この作品をシェア

pagetop