『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
陸渡が舌打ちして、私を睨んでて。
むかっ!
なんでそこで舌打ち?
睨み負けてたまるもんですか!
私の部屋で、真剣にらみあい一本勝負がはじまる。
沈黙からおよそ30秒。
陸渡が私から目を逸らした。
ふふん、勝ったな。
私は、鼻息荒く、腰に手を当てて勝利宣言、のはずが。
「俺の好きな女がお前ってことだよ!!」
そっぽをむいたまま、陸渡の爆弾発言。
え?
ええええっ!?
私は顎がはずれそうなくらいに、
大口を開けてあほ面になってしまった。