『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
「いいぜ。
お前が離してほしいなら、離してやるよ」
陸渡は、腕の力を緩めて、私の両腕の戒めをといた。
このにたり顔。
なにかある・・。
毎度毎度やられてばかりじゃないんだからね!
体を触られないよう、慎重に陸渡から離れる。
あれ?何もされない?
体中から、1000%の警戒ビームを放出していた私は、拍子抜けした。
ひょっとして、さっき私にやられてので堪えてるのかな。