『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
「お前のことは調べたからな。
まさか徒歩通とは思わなかったぜ?」
「え?まさか・・」
「そう。俺も徒歩通。ご近所さんってわけだ」
陸渡は、にやりと笑ってけど、
ぎゃ~、目が笑ってないって。
そんなギラギラとした目で見ないでよ!
花音は、私の腕をぎゅっと掴んでおびえてる。
すると、陸渡の後ろにいた男が、すっと前に出てきた。
「あのさぁ。色気無し子ちゃん」
は?
イロケナシコチャン?
「の、お友達の・・・花音ちゃんだっけか?」