『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
その時、チャイムが鳴って、
私たちの会話は、そこで途切れた。
「あら!
みんな午後の授業が始まっちゃうじゃない!
二人は受験生なんだから
さぼっちゃだめよ!」
紫さんの言葉に、陸渡はしぶしぶ立ち上がった。
「七海、花音!
俺は今日、圭輔と男同士の用事がある。
帰りは二人で帰れ」
「えっ!」
陸渡の言葉に、圭輔が異常なほどの反応を示す。
なんなんだ?
陸渡お得意の宇宙言語、
いや、俺様語か?