『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』

「大丈夫だよ・・多分」


「ほんとに?」


「ほんと、ほんと!」


引きつり笑いで返す私に、

花音は、ポツリとつぶやいた。


「私、心配だから

やっぱり圭輔さんと一緒に帰るよ。

七海は、先に帰って!」



まちたまえよ、花音クン!

なにも、あ~た、

そんな自ら悪魔の口に飛び込むようなまねしなくても!


< 353 / 404 >

この作品をシェア

pagetop