『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
「な、な、
ぬわんですってぇ~!!!」
場所は夕方のファミレス。
それなりに人のいるそんな場所で、
私は、思わず大声をあげて立ち上がった。
「じゃあ、圭輔と海渡さんが、
陸渡と私をくっつけるために、
わざとやきもちをやかせるように、
画策したってこと?」
「ん~、まぁ、七海ちゃんのためだけじゃなかったけどね。
ちょうど紫が海渡兄の浮気を疑って困ってるって、
海渡兄から聞いて。
なんなら、どっちもうまくいくように、
いっそのことやきもち焼かせてみるか、って」