『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』

「ぐっ!」


陸渡は低い声でうめいて、頬を押さえてうずくまっちゃって。


「てめぇ・・。覚悟はできてんだろうな」


地獄の主のような声、いやいや、地獄の主も裸足で逃げ出すような低い声が、私に向けられていて。



え?!

あの、なんか、相当怒らせちゃいました?



陸渡の頬、というか目のすぐ下あたりをよく見ると・・・。



え?血?

うそっ、なんで?










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