『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
「ほ~お。
俺とのデートに興奮して、眠れなかったってことか。
それは、それは!」
光栄なことだな、なんてにやにやと笑いながら、
陸渡は、私の背中に手を回してきた。
ちょっとぉ!
馴れ馴れしいっつ~の!!
「違うってば!そんなんじゃないから!
あんまりくっつかないでってば!」
陸渡の手の熱が背中に伝わってきて。
必死に陸渡の腕から抜け出そうと、もがいていると。
プチン。
・・・え、何今の。