『短編集』
次の日。
学校でお互いの顔を見て、
一緒に噴出した。
「あはは。
マナ、すごい、目が腫れてる!」
「ナナだって、すごいよ。
目の下、くま!」
お揃いだね~、なんて、キャーキャー言い合ってると、
タクミがひょっこりと現れた。
「何騒いでんだ?お前ら。」
「親友の彼でも、
残念ながら、秘密です!」
「だね~。」
あたしたちは、目で合図して、
ね~、と一緒に首を傾けた。
タクミは、俺はのけもんかよ、
って言いながら、つまらなそうな顔をした。
それを見て、また2人で笑った。