『短編集』
ありがとう、マナ。
辛いはずなのに、明るく笑ってくれるマナは、
やっぱりあたしの一番の親友だよ。
守ってあげなきゃって思ってたのに、
いつの間にか、マナはとっても強くなってたんだね。
ずっとずっと、
こんな風に
一緒に笑いあえたらいいな。
部活が終わって、自転車置き場までの道を
タクミと手を繋いで歩く。
「マナがね、あたしの恋を応援してくれるって。」
「そっか。良かったな。」
そう言って、タクミはあたしの肩をやさしく抱いてくれた。