『短編集』

タツヤにメールを送ってから、30分。

返信は・・

ない。


やっぱり、面倒な女って思われたかな。

あれ?

あたし、泣いてるの?


はらはらと自分の手のひらに落ちた冷たいものが
涙だと気づいて、
自分に驚いた。


妊娠したんじゃないかってことへの不安よりも、
タツヤに拒否されたことの方が

こんなにショックなんて・・。

あたし、

ほんとに

タツヤが好きなんだ。





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