Spiral Love *桜の下でまた逢おう*

「チエのさ・・・二次会思い出に残るようなもんつくりたいじゃんか」


私を見ないで校舎に視線を止めたまましゃべる元は、もしかして少し寂しそう?


チエ・・・。


いつも私を支えてくれた親友。


元は私よりもずっと前からチエと友達だったんだよね。


まるで夫婦漫才みたいな2人の掛け合いは、いつも周りを明るくしてくれてた。



「だからさ、お前も手伝ってよ」


「うん・・・」



辛い、なんていってられない。


もう数日後にはチエの一番幸せになる日が来るんだから。



< 110 / 296 >

この作品をシェア

pagetop