Spiral Love *桜の下でまた逢おう*
「チエのさ・・・二次会思い出に残るようなもんつくりたいじゃんか」
私を見ないで校舎に視線を止めたまましゃべる元は、もしかして少し寂しそう?
チエ・・・。
いつも私を支えてくれた親友。
元は私よりもずっと前からチエと友達だったんだよね。
まるで夫婦漫才みたいな2人の掛け合いは、いつも周りを明るくしてくれてた。
「だからさ、お前も手伝ってよ」
「うん・・・」
辛い、なんていってられない。
もう数日後にはチエの一番幸せになる日が来るんだから。