Spiral Love *桜の下でまた逢おう*
わかってた。
わかってたはずなのに。
現実は、思ったよりもきつく私を追い詰める。
「佑・・・」
佑。
タスク・・・。
ふらふらとよろけそうになるのを元が受け止めてくれた。
「実桜・・・」
「元、バカだな、って言ってよ。お前の選んだ道だろ?って言ってよ」
「・・・・・・」
わかってたはずなのに。
私は元の胸をこぶしで叩いて、
どうしようもない怒りを、自分に対する怒りを力なく彼にぶつけていた。