Spiral Love *桜の下でまた逢おう*
別れた、って言いながら、
どこかで、まだ佑は昔のまま、
あの時のままなんだって、どこかで期待してた。
けど、
佑の指で光ってたあの指輪も、
彼が一緒に帰る相手も。
もう全部私のものではないんだ。
そして、
そう望んで、そうしたのは、私。
わかってるのに、わかってるのに・・・っ。
「元、元・・・佑が行っちゃう・・・」
「実桜!」
「佑が・・・行っちゃうよぉ~・・・!」
「落ち着け!実桜!」
「佑・・・タス・・・」
言葉が、とぎれた。