Spiral Love *桜の下でまた逢おう*
「そうして、佑はあの時言ったの。
『母さん、ごめんね』って・・・。
『俺が、病院守るから。・・・いろいろ知らなくてごめんね・・・』って」
そう言うと佑のお母さんはまた声を詰まらせた。
佑・・・。
だから・・・来なかったんだ。
「佑・・・そこで雅さんのお父様に結婚は変わらないと宣言したのよ」
キュンッ、と胸がきしんだ音がしたような気がした。
もうわかってることじゃない。
そう思って、私はうつむきかけた顔を上げた。