Spiral Love *桜の下でまた逢おう*

ただ、心配そうなその元の視線を避けて、



ヒロのお母さんに駆け寄ったんだ。



何かをごまかそうとしてる。



さっきから動き出したこの懐かしい胸の感覚を。



今さらどうするの。



どうにもならないよ。



もう・・・彼も私も別々の道を歩き出してる。



そう・・・



私はこの差し出された右手についていく、って決めたから。



元・・・



元。


お願い、離さないで・・・!



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