Spiral Love *桜の下でまた逢おう*

元?!


そんな話・・・



って反応しようにも驚きすぎて何も言えずにただ私は元の顔を黙って見上げた。



元はただまっすぐに佑の方を見つめてる。



「いいだろ?佑さん」



その言葉に、私は思わず佑の方を見た。



佑は・・・



驚いた表情をした後、一瞬視線をそらしてからまた元と私を見つめて笑ったんだ。


ふんわりと。





胸が・・・痛いよ。



夕闇が落ち始めた校庭で、少し離れた彼のちいさな表情はわからないけど、


その笑顔は、私の知ってる佑の笑顔で。



「・・・・・・おめでとう」



彼からの祝福の言葉と一緒になって、私の心を突き刺していく。



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