Spiral Love *桜の下でまた逢おう*

「お前…ずっとここに住んでるのか?」


「うん」


「だから。前のマンション行っても誰もいないわけだ」


「元、どうやってここに来たの?」


「あー…聞いたんだ。名前はわからないけど、眼鏡をかけてショートカットの女の人。図書館のバス停で」

「あ…藤さんだ。きっと」

といいながら、


実桜は俺の前に湯呑みを置いた。


「どうぞ」




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