Spiral Love *桜の下でまた逢おう*

振り向かない彼女の肩は、少し震えてて、



立ち上がって、近寄る俺に



「来ないで!」



という言葉はもうすでに弱々しく明らかに涙が混じった声になっていた。



「実桜・・・なにがあったのかわからないけど、一人でなんでも抱え込むのはやめろ、って高校の時も言っただろ?無理するな、って。もう少し周りを信じろ」



「・・・・・・」



「少なくとも、お前を心配してる奴がいるんだよ」



チエ達の顔が頭に浮かんだ。



「言いたくないんなら、今はいいから・・・」



そうして、彼女の震える肩に手を添えた。



「無理、すんな・・・」





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