△の○



あたしはお母さんと、数えきれないほどの父親候補達と生きてきた。

血の繋がった父親は養育費を出してくれるだけの存在で、顔すらしらない。
どこでどんな事をしている人なのか、昔は気になっていたけれど、今となっては関係ないと思っている。

例えば今誰かに君のお父さんがどういう人か教えてあげようと言われても、興味がない。
恨み辛みでそう思うのではなく、今までのあたしの人生においてその人が持つ存在意義はお金の事だけだから、どんな人だとかその他もろもろの情報が今更あたしに関係してくるとは思えないのだ。

単純に、「だから何?」って感じ。









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