アメ玉
プロローグ

放課後の教室。
そこにいるのはアタシだけ。

窓からは吹奏楽部の演奏と、
陸上部のかけ声、
審判が鳴らす笛の音。

それしか聞こえない、
静かな教室。

「タッタッタッタッタ」
廊下から聞こえる誰かの足音。

大好きな人の足音。

その足音はだんだん大きくなる。
そして、足音が止まったとき、

-振り返るとそこには-

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