アメ玉
アタシの体は次第に熱くなる。
きっと今、アタシの顔真っ赤。
・・・健ちゃんは今、
どんな顔してんだろ・・・?
まだアタシに顔を
見せてくれない健ちゃん。
もしかしたら健ちゃんも、
恥ずかしいのかな???
・・・・・・・・・・・・・。
沈黙が続く。
「あっ、アタシもう、
部活行くね。」
「うん。」
アタシはバックを背負って
早足に歩き出す。
赤い顔なんて見られたくない!
教室を出る直前に、
「健ちゃん、ありがとね。」
目を合わさずに言った。