アメ玉

アタシの体は次第に熱くなる。
きっと今、アタシの顔真っ赤。

・・・健ちゃんは今、
どんな顔してんだろ・・・?

まだアタシに顔を
見せてくれない健ちゃん。

もしかしたら健ちゃんも、
恥ずかしいのかな???

・・・・・・・・・・・・・。
沈黙が続く。

「あっ、アタシもう、
 部活行くね。」
「うん。」

アタシはバックを背負って
早足に歩き出す。

赤い顔なんて見られたくない!

教室を出る直前に、
「健ちゃん、ありがとね。」
目を合わさずに言った。

< 15 / 40 >

この作品をシェア

pagetop