アメ玉
事実

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衝撃の事実を知ったのは、
バレンタインの後だった。

2月下旬、
相変わらず私たちは、
部活をサボっていた。

今日の教室のメンヅは、
健ちゃん、真希、相澤、
と、アタシ。

始めは、フツーに話していたんだ。
スキー教室もうすぐだねぇとか、
そのあとテストだよぉとか・・・。

「ゴメン。
 ウチ、トイレ行ってくる。」
途中、アタシは教室を抜けた。

そして、教室に戻ってくると、
「なぁ宮下、
 健ちゃん好きなヤツいるんだって。」
相澤が興奮気味にそう言った。

嘘・・・・・・・・・・・・。

「まぢでぇ!
 誰々!?!?」

口ではそんな言葉が出たけど、
心のなかは、
ガラスが割れたような、
そんな感じだった。
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