アメ玉
準備登校
時が経つのは早いもので、
あっという間に
春休みが終わろうとしていた。
春休みの間、特に変わったこともなく、
部活したり遊んだり・・・。
極々平凡な春休みだった。
今日は準備登校。
同時に告白の日。
修了式のこともあってか、
アタシの中でちょっとは
実感がわいてきた。
いつもより、
髪をしっかりとかして、
制服の着こなしも気を配った。
準備登校、といっても
内容は単なる掃除で、
今日でお別れとなる教室を
ピカピカにした。
掃除は、
2時間もかからなかった。
アタシとしては、
もっと長ければよかったのに。
そう思った。
1秒でも多く健ちゃんを見ていたかったから。
そしてついに、
準備登校が終わった。
アタシは自然と身構えていた。
卓球部の練習時間は、
2時~5時。
お昼を食べてから
再び学校に来る様子だった。
早速健ちゃんは、
バッグを背負った。