アメ玉
告白
「ただいまぁ~」
友達とファミレスで
食事をして、家に帰ってきた。
キッチンにいる母さんに、
「今日友達と食べて来たから
ご飯いらない~」
そう伝えて自分の部屋へ向かった。
時計を見る。
6:40だった。
もうとっくに健ちゃんの部活は終わっている。
「よしっ!」
アタシは決心した。
電話の子機とケータイを持って
トイレに閉じこもった。
ケータイのメモ帳から、
健ちゃんの電話番号を表示した。
健ちゃんはケータイを持っていないから、
自宅に掛ける。
誰が出るのか分かんないから
緊張した。
お母さんとかだったら気まずいなぁ。
-プルルル プルルル-
発信音は冷たく響く。
無意識のうちに、
手が震えていた。