アメ玉

その瞬間、周りが
急に静かになった気がした。

アタシ、今言ったんだ。
やっと告白できたんだ。

「うん。」
健ちゃんは平然と答える。

「アタシずっと、
 健ちゃんのこと
 好きだったんだよ?」

自分の言葉に泣きそうになる。

「だから、
 健ちゃんに好きな人がいる
 って知ったとき、
 すごいショックだった。」

今まで思ってたことを
全部吐き出した。

「うん。」
相変わらず健ちゃんは、
冷静。

「健ちゃん知ってたの?」
聞いてみた。

「ううん。」

知らなかったんだ。
じゃぁなんでこんなに
無関心な声なの?
やっぱりアタシなんか
・・・好きじゃないの?
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