アメ玉

「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」

沈黙が続いた。

返事をくれそうになかったから
「じゃぁ、
 健ちゃんの好きな人も
 ・・・・・教えてよ。」
と言ってみた。

「えぇ~~~!
 マジでぇ!!」
ハメられたというカンジに
健ちゃんは言った。

「うん。早く。」
「言わなきゃダメ??」
「だめ。」
「分かったよ。
 ・・・・・・・・・・・。」
「早くぅ!!!」
「・・・・・・・・・・・。」

長い長い沈黙。
その末に健ちゃんは、
「クラスだけじゃダメ?」
と言った。

「分かったよ!
 早く言ってね?」
「・・・・・・・・・・・。」

またまた沈黙。
「あぁ~もういいよ!!」
我慢出来ずにそう言った。

「え?いいの?」
「うんいいよ。
 じゃぁ、
 このクラスか、
 そうじゃないかだけ教えて。」
「分かった。」

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