アメ玉
教室
それが彼の第一印象だった。
-タッタッタッタッタッタ-
大好きな人の足音。
-タッタッタッタッタッタ-
だんだん近づいてくる。
ガラッ
教室の後ろのドアが開いた。
アタシは振り向く。
「あれっ、何してんの?」
大好きな人の声に
アタシの頬は熱くなる。
「部活サボってんの。健ちゃんは?」
「オレも。サボり。」
「よくそんなサボれるねぇ~。
怒られないの?」
「オメェもだろッ!」
今、ツっこんでくれた!
アタシの頬はますます赤くなる。
すごく幸せな時間。
今、大好きな人と喋れてる自分が幸せ。