Black world sky
 少女はニンマリと笑うと、そのまま何かをブツブツと言い始めた。


「聖なる光の槍よ…我が敵に裁きを与えろ…」


 そう言って少女は片手をパーの形にして俺様の隠れている柱に向ける。

 次の瞬間、少女の手から光の槍が出てきて、俺様の隠れている柱に命中した。

 光の槍が当たると、柱は粉々に破壊されてしまった。

 光の槍は柱に当たるとポウっと消えていった。

 少女は柱が破壊されたのを確認すると、ジワジワと俺様に歩み寄ってきた。


「わっ…」


 俺様は少女との距離をとるために、少しずつ後ずさりをする。だってコイツ…


「何で俺様の名前を知ってるんだー!」


 すると、少女の動きが止まった。


「柱を魔法で破壊したのについては何も言わないの…?」


 少女は驚きとショックで顔が固まっているようだ。

 
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