Black world sky
 そんなたわいのない話をメグとしていると、目の前に大きな城が見えてきた。


「あれがライロンの城だよー」

「へぇー」


 メグが城を指してそう言った。さっき普通の会話をしていたのもあり、城に人殺しじゃなくて遊びに行くような気分だ。


「じゃあ、中に入ろっかー」


 俺様もスッカリ毒気が抜けてしまったのか、結構ゆるゆるしていた。

 俺様が先に城に入り、後からメグが続く。城に入ると階段があったので、その階段を上っていった。




 階段を上っている途中、メグが俺様に話しかけた。


「ねー、アレフィーくん」

「なぁに?」

「全世界が平和になると良ーね」

「そーだね」


 全くライロンと関係ない&普段の俺様なら絶対に言わなさそうな事を、メグとゆるゆる顔で話しながら階段を上っていった。

 …だが、城の最上階らしき場所の扉付近に来ると、俺様とメグはいつもの顔に戻った。

「入るぞ」

「うん…」

 
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