Black world sky
 扉を手で開けずに足で無造作に蹴って無理やり扉をぶち破る。

 中に入ると、フードつきの黒いローブをまとった男が、赤い宝玉のついた杖を持ち、玉座に座っていた。

 男は俺様とメグに気付くと、静かにこう言った。


「おやおや…客人とは久しぶりですね。ごゆっくりどうぞ…いや、今殺されますから出来ませんか」


 男はそう言うと、杖を上にかかげた。男の持っている杖の赤い宝玉からこちらに向かって光が放たれる。


「危ないアレフィー君!」


 メグは俺様の体を光が当たる寸前に前方向に強く押した。そのお陰で俺様は光に当たらなかったのだが、メグが代わりに光を受けてしまった。

 
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