Black world sky
「きゃあっ…」


 メグは光の中でもがき苦しんでいる。


「大丈夫か!?」


 慌ててメグを助けに行こうとしたが、メグに制されてしまった。メグは途切れ途切れにこう話す。


「ア…アレフィー君。私の事は…大丈夫だから…気にしないで…ライロンと…戦って…」


 その様子を見る限りはとても大丈夫そうには見えない。でも、メグが折角勇気を出して俺様をかばってくれたのだ。その勇気を踏みにじってしまっては駄目だろう。


「分かった!メグの事なんか全く気にせずにライロンと戦う!」


 そう言うと、俺様はライロンと向き合った。


「ちょ…ちょっとは…気にしてほしかったかも…」


 メグが後ろで悲しそうに嘆いたが、俺様はその嘆きを無視した。

 
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