Black world sky
 メグは窓の外に映る青い空を見ると、俺様に駆け寄ってきて手を掴んだ。


「ありがとう…本当にありがとう…」


 メグは感激したのか、顔から涙をこぼした。

 …メグはメグでハッピーエンドなのだが、俺様は今重大な事に気付き、人生をバッドエンドで終えようとしていた。何故なら…


「ライロン殺しちまったー!女神にどう説明すれば良いんだよコレ!」


 絶対に殺されるに決まっている。俺様が絶望していると、頭の中に懐かしいあの声が聞こえてきた。


「大丈夫よアレフィー」

「大丈夫って…本当に大丈夫なのか!?嘘ついて俺様を殺すなよ!」


 女神にそう叫んでいると、メグが不思議そうにこう言った。


「ど…どうしたの?」

「これは独り言だ!気にするな!」


 恐らく女神の声は俺様にしか聞こえないのだろう。

 
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