Black world sky
「どんなジョブが良いかなぁ…僧侶とか魔法使いとか…」

「俺様が決めてやろうか?」


 すると、メグは真っ赤になって嬉しそうな顔をした。


「…うん。任せとくね」


 コイツの今までの行動からと言うと…いざという時の裏切り行為、簡単に冷める、そしてライロンのあの赤い宝玉を見切った鋭い洞察力…


「…"盗賊"こそお前に最もふさわしい職業じゃないか!」

「盗賊かぁ…って、盗賊!?」


 メグの顔が曇った。明らかに嫌そうな顔をしている。


「おい、盗賊のどこが悪い。お前にピッタリで素晴らしいじゃないか」

「だっでぇ…ぐすっ…私の考えでだ戦闘スタイルと全ぐ違うもん…」


 メグはしまいには泣いてしまった。泣いていて、何を言っているのかよく分からない。

 
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