Black world sky
「だからお前は何が不満なんだ?」

「戦闘スタイルの違い…」


 ようやく何を言っているのか聞き取れた。考えてた戦闘スタイルの違っていたらしい。その戦闘スタイルとやらを聞いてみるか。


「アレフィー君が勇者だから、私が魔法系ジョブについて…戦闘の時は私がアレフィー君に守ってもらいながら、遠くから魔法の援助を…」


 どんな戦闘スタイルだよ。どうやらメグは理想主義者のようだ。


「良いかメグ。よーく聞け。俺様が現実の厳しさというものを直に教えてやる」

「現実…?」


 俺様はメグに自分が考えていた戦闘スタイルを話した。


「まず、敵に周りを取り囲まれているとする。その時はお前と背中合わせだ。力重視の俺様とテクニック特化のメグ。随分とバランスの取れたコンビだ。魔法使いだかなんかだったら、背中合わせの時点でもう冥府逝き決定だ」

 
< 51 / 79 >

この作品をシェア

pagetop