Black world sky
「とにかく…私は絶対に盗賊にだけはならないから!」

「ほぉ…俺様の意見を無視するのか…」


 俺様は剣を腰から抜くと、それをメグの喉の辺りに当てた。


「盗賊になる道を選ぶか…はたまた"死"を選ぶか…」


 勿論断ればこの場で虐殺するつもりだ。メグは震える声でこう言った。


「盗賊になる道を選びます…」


 俺様はさっきの男が言っていた小さな小屋を指差す。


「じゃあ、早速ジョブチェンしてこい!」

「うん…」


 メグはしょぼくれながら草原をゆっくり下っていった…

 俺様はここで昼寝でもしておくか。

 
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