イチゴ味の恋
「えっと・・私、花咲苺って言います。よろしく!」
「イチゴ・・・よろしく。」
いきなり呼び捨てされたと思ったらあいさつだけして窓のほうを向いてしまった
キーンコーンカーンコーン
「やったー!お弁当っお弁当っうれしいなー♪」
「はいはい、わかったから座んな。」
授業が終わった喜びにはしゃいでいたらとなりで陸斗くんが笑った気がした
気のせい・・・?
「イチゴ佐倉の事怖くないの?」
「えー?最初は怖いと思ってたけど・・・
なんにもしてこないし、そんなんでもないよ?」
「(何にもしてもないって・・なにすんだよ。)」
顔なんて人それぞれだし、怖いことなんてされてないからなぁ・・・
「なんかあったらそん時はそん時!」
「はぁ・・なんかあってからじゃ遅いんだぞー
この天然娘ー!!」
そんなこと言ったっていきなり何もしてないのに
避けたりしたらかわいそうじゃんか・・。
午後の授業はなんとなく陸斗の顔が見れなかった
「おい・・・。」