幼なじみは先生


「連…タオル本当にありがと…絶対、洗って返すから。それとさっき…あたし重かったよね?ごめんね…」


あたしはポツリポツリと話した

『別に、軽かったし。重くなかった』

連はそう言うとあたしの頭をクシャッと撫でた

「わ…」

連を見ると優しく微笑んでいた

そんな連に少しとまどう

『止まった?鼻血』

連があたしの顔を覗き込んだ

「うん…だいぶ
連、早く戻りなよ?あたしなんかいーから」

『…分かった。じゃ、ちゃんと大人しくしてろよ?』

連はそう言うと笑って保健室から出た

そんな連に不覚にも胸がときめくあたし

保健室にはあたしだけ。
その時、ガラッと扉が開いた

ビクッと体が反応する

あたしは扉の方に振り返った
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