幼なじみは先生


「鼻血止まったぁ?」

入ってきたのは先生だった

「何だ…先生かぁ」

ホッと安心する

「鼻血ならだいぶよく止まり…ました。まだ少し出るけど…」

あたしは笑った

「良かったぁ…ならティッシュを鼻の中に入れて服に着替えなさいね?」
先生はくしゃッとしわを寄せて笑った

「あ、はい」

先生が"はい"とあたしにティッシュを渡した

「ありがとうございます」
あたしはティッシュを丸めて鼻の中に入れた

最悪だ…鼻血なんて…

「それはというと…」

先生が資料を手に持ちパソコンを見てからあたしを見る

「さっきの彼。貴方の彼氏?貴方のために走ってくるなんて素敵ね♪」

先生はあたしを見ながら冷やかすように笑った

「ち、違っ…!!」

そこで言葉が止まる

「いい彼氏さんねぇ♪羨ましいわ!」

違うのに…言えない…

「大事にされてるわね」

あたしが好きなのは…連じゃなくて…!!
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