幼なじみは先生


「あ、あの…もう戻りますね」

あたしは静かに言った

「あら、もう大丈夫なの?また何かあったら来なさいよ?じゃあ頑張って!」

先生はそう言うとあたしを見てまた微笑んだ

あたしはお礼をして保健室から出る

「はぁ‥」

一人、廊下を歩いて教室まで向かう


いっくんが彼氏なんて言えない…

言えないよ…

連は彼氏じゃないのに…
連は友達だから…

そんな思いを抱えながら教室に入った

ん?あたし、そういえば鼻にティッシュ…!!

てか、もう教室入っちゃったよ!!

授業は始まったばかりらしくシーンと静まり返っている

何か注目されちゃってるYO!

とりあえず鼻を手で雇う
あたしはみんなの視線を感じながらしぶしぶと席に着いた

ふぅ‥やっと視線から解放したぜ…

えと次って何すんだっけ…

黒板に目を映す

げっ…地理かよ…

そんなことを思いながら教科書を出した
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