幼なじみは先生

ビクッ

あたしは顔が青くなった
そう、あたしの目の前にいるのはニュースで見た人だ。

たしか、女性を殺害しその女性の子供も殺害したらしい
警察に捕まったのにどうして


すると、男が
『こんにちは』
と、笑った。でも目が笑っていない

ゾクッ

あたしはあまりの怖さに動けなくなった。

恐い
恐い

助けて!いっくん!


すると、男が
『お嬢さん、名前なんていうの?お腹すいてない?』
あたしは首を横にブンブンと振った。

『ねぇ、おじさん道に迷っちゃったから、案内してくれないかな?』

「あったし…友達が…」

そしたら、男がポケットから刃物を出した。

ゾクッ

あたしは震えが止まらなくなる

『早くこないと、どうなっちャうかなぁ?』

そして男はあたしの首に刃物を近づけた。

「たっ…」

『た?』

「たすけてーーーー!」
あたしは自分でも驚くほど叫び声をあげた

すると、男があたしが叫んだので顔を殴った

「…っ…」

そして、何度かあたしの頭を桜の木に殴りつけた。

視界がぼやけてくる…
あたし、死んじゃうのかな…

あたしはそのまま瞳を閉じた

どこかでパトカーの音が聞こえてくる…

来るならもっと早く来てよ…




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