幼なじみは先生

結局店員さんを呼んでコップの始末をした

「本当にすいませんでしたっ」

深々と頭を下げる杏

「いえいえ!良かったらこちらのコップを使って下さいね」

そう言うと杏にコップを渡した

「ありがとうございます!」

「それではまた何かありましたらお呼び下さいね」

店員さんはそう言うと部屋から出ていった

「良かったね、杏」

「うん!じゃ、ジュースいれてくるね!」

杏がそう言って出ようとした時あたしはパッと杏の手を取った

「あたしも行っていい?オレンジジュース飲みおえちゃってさ」

「…うん!いいよ」

その言葉であたしと杏は部屋から出た

あたしに背中を見せながら前を歩く杏

「…何かさ!」

「え?どした?」

杏に問いかける

「馬鹿みたいだよね!創也先輩には彼女いんのに好きとか言ってさ!アホじゃんあたし、格好悪すぎ…」

「杏…」

あたしは後ろからぎゅっと杏を抱き締めた


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