幼なじみは先生
「バカ…本当にバカ!恋をして格好悪いなんて思わないでよ!格好悪くなんてないよっ!」
鼻がつーんと痛くなる
「格好悪く‥なんて…ないんだ‥から!」
「真白ぉ…」
杏の顔は見えないけど今瞳からポタポタと涙をこぼしているに違いない…
格好良いよ…杏は。
だって普通はあんなこと言われたらあたしはあんな強くいられないよ…
「あたし、諦めないから、先輩を諦めない!絶対に振り向かすね!ガンバ‥ルよ」
うん、うん、うん。
諦めなくていいよ
振り向かしてやりな
頑張れ
あたしはただ小さく頷いた
"負けるな…"
それからあたし達は2人で少しトイレに行った
もちろん、コップはドリンクバーのとこに置いて。
「あっちゃ〜 目がすこし赤くなってる!」
「ハハッ‥水でちゃんと冷やしなよ?」
あたしは笑った
「…んじゃ、あたしは行くけど…杏、どうする?」
「あ、先にいってて!あたしは目冷やすし。あたしのドリンクもお願いね!」
「うん!OK、コーラでしょ?早くきなよ?」
あたしはそう言うとトイレから出て両手にジュースを持ち部屋に足を運んだ