幼なじみは先生
いきなりの出来事に瞳は開いたまま
と、途端にいっくんの指先が離れた
『やっぱ…言わないで』
そう言うと悲しげな表情を浮かべた
何で?いっくん…
言わせようとしてたのにそんなのってないじゃん…
「いっくんのバカ!」
あたしはそう言うとピシャンと窓を閉めた
壁にもたれかかる
何で…?
ねぇ…何でなの?
いっくん……
窓の外を見るとキラリと星が輝いていた
「行ってきまーす」
家を出て自転車に乗る
久しぶりだなあ‥自転車乗るの。
あたしは晴天の空を見上げる
お日様が眩しい‥‥
「あ、杏!おはよっ」
杏にブンブンと手を振る
「お!真白おはようっ」
そう言うと杏は昨日の出来事がなかったように元気いっぱいに笑った
「杏、自転車後ろ乗る?」
「あ、乗りたいかも。じゃ、警察に見つからんように全速力でお願いね」
杏はそう言って後ろに乗った