幼なじみは先生
「…っ」
あたしは静かに瞳を開いた。
あぁ、生きてる
よかったぁ
でもここどこ?
パタンっ
あたしはドアの方に目を向ける
「いっくん!」
そう、そこに立っていたのはいっくんだったのだ
でも、いっくんは悲しい顔をしている
「…いっくん、どうしたの―?」
『ごめんな、真白』
と言っていっくんはその場にしゃがみこんだ。
「え?」
『俺、真白のこと守れなかった』
「そんなこと
大丈夫だから、ってかあたしすごくない?何度も殴られたのに生きて…」
トクンッ
あたしの胸が高鳴った
「いっくん?」
いっくんはあたしを今抱きしめている
『ごめんな、真白…』
それからいっくんはあたしに何回も謝ったんだよなぁー。
『真白、何か考え事してんの?』
「へっ!あっ、次何乗ろうかなぁ〜って思ってさぁ〜アハハッ」
はぁー、いきなり声かけられるからビックリしたぁ〜
ん〜
でも本当に何乗ろうかなぁ〜?
「あっ!いっくんアイスクリーム食べたい!」
ちょうど近くにアイスクリームを売っているお店があったからいっくんに言った。
『じゃぁ、このベンチに座って待ってろよ』
いっくんはそう言ってお店に向かって走っていった