幼なじみは先生


「えっと、えっと」


クローゼットの中をあさくったりタンスを開けたりする


『おい、真白大丈夫か?』

ドア越からいっくんがあたしを呼ぶ

大丈夫じゃないです(泣)
「う、うん!もうちょっと」

『待っててやるから自分のペースでいいからな』
いっくん…

きゅんっと胸が高鳴る

ダメだ、待たせるなんて
あたしはそう思い一番近くにあった白い少しフリフリしているワンピースを着て近くにあった少し淡いピンクのライダースを着た

あたしは慌てて化粧ポーチを取り廊下に勢いよく出て洗面所に向かった

顔をよく洗って睫毛を上げて唇には淡いキラキラしたピンクのリップグロスを塗った

最後は髪の毛…!!

寝癖を素早く直して髪の毛をゆるくクルクルと巻く

「できたっ」

あたしはそう言うとまた二階に上がり部屋へ鞄を取りに行こうと中へ入った

「いっくん!行こうっ」

くるっと後ろを向く

『別にいいけど、寒くねぇのか?』

そう言うとあたしを見つめた
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