幼なじみは先生


クスッ

あたしは静かに笑った

いっくん、ありがとう

あたし知ってるよ、走っていってくれたのはまたあんなことにならないようにだよね?

あたし、いっくんに近づけば近づくほど、"好き"の気持ちが溢れて言葉では表現出来ないほどだよ。でもこれだけは言えるよ、いっくんのそばに居れてあたしは幸せです。

すると、ジュース持って走っていた男の子が転んだ。その男の子は泣き出した。
でもほかの人は見て見ぬふり

あたしはその子にかけつけた。
「大丈夫?ボク?」
あたしはその男の子を抱き上げてベンチに座らせて、タオルを取り出し、バンソコーも取り出した
『うぅっ…ヒクッ』
「大丈夫だよっ!今拭いてあげるからね」
あたしはその子の濡れた部分を拭いた
そして、仕上げに擦りむいたひざにバンソコーを貼った
そしてあたしもベンチに座る
「ねぇ、君の名前は何て言うの?」
『ボク?ボクは裕二』
「へぇ、かっこいい名前だね」
あたしが笑うと裕二くんも「へへっ!」と笑った。
『お姉ちゃんは?』
「お姉ちゃん?お姉ちゃんはねぇ、正義の見方
ホワイトマンだよ!」
『えー!すごーいッお姉ちゃん!』
あたしは鼻で笑う
そしてあたしは裕二くんに高い高いをしてあげた
『キャハハッ!』
「ねぇ、裕二くんはどうして一人なの?」
『うッ…あのね迷子になったの』
裕二くんは急に悲しくなった顔になった
「そっかぁ、よし!お姉ちゃんも捜すの手伝うよ!」
そう言ったと同時に
「裕二ー!」
と聞こえた

ん?
もしかして…
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